成功という言葉があります。
経済的な成功だったり、身体能力による成功だったり、
芸術においての成功だったり、種類はいろいろあると思います。
でも共通点があります。
それは、成功しても満足できないという点です。
なぜなんでしょうか?
満足感が「退屈」に変わる。
成功しても満足できない理由。
それは、満足感が退屈に変わってしまうからです。
成功したことがある人は、身に覚えがあると思います。
成功した瞬間は、大きな満足感にひたることができます。
でも、数日、数週間たつとどうでしょうか?
そのときの大きな満足感はどこかへ行ってしまっていると思います。
そして、そのかわりに退屈を感じはじめているのではないでしょうか。
たしかに、成功することで、生活は楽になると思います。
好きな場所に住めるし、
お金の心配をすることは少なくなると思います。
承認欲求も満たされるでしょう。
でも、成功による満足感は、時の流れとともに消えていってしまいます。
そして、あとに残るのは退屈です。
退屈しのぎに「次」の成功を追い求める。
人はなかなか退屈に耐えられません。
成功による満足感が消えて、
退屈を感じはじめると、
多くの人は次の成功を追い求めはじめます。
例えば、事業の規模を大きくしてみたり、
事業を新規に立ち上げたり。
もっと速く走れるようにトレーニングしてみたり、
もっと満足のいく絵を描きはじめてみたり。
もっと満足のいく曲を作曲してみたり。
そういった人は、すでに成功体験をもっているので、
次も成功しやすかったりすると思います。
そして、また成功すると、大きな満足感を感じますが、
その満足感もやがては消えていきます。
そして、あとに残るのは退屈です。
その繰り返し。
結局は、その繰り返しなんです。
そして、このサイクルはすべてのものごとに言えると思います。
成功していなくたって、
日々の生活の中で、満足感を覚えることってありますよね。
でも、その満足感は持続するでしょうか?
例えば、料理。
クックパッドを見ながら、上手に美味しい料理を作れるようになったとします。
美味しくできたら満足感を感じると思います。
でも、それで終わりでしょうか?
次の日には、また新たなレシピを試してみたくなるのではないでしょうか。
毎日同じレシピを作るのは退屈ですもんね。
終わりはないのか?
そう考えると、このサイクルには終わりがないように思えます。
だって、すべては「退屈」に収束されてしまうんですから。
どれだけ成功したとしても、
どれだけ大きな満足感を得られたとしても、
それは一時的なもので、
時間の流れとともに、消えていきます。
そして、あとには退屈が残ります。
「人生はそんなものだ」と思う人もいると思います。
僕だってそう思っていました。
だからこそ、「人生、死ぬまでの暇つぶし」という言葉も生まれるんだと思います。
なかなかの説得力がありますよね。
この言葉には。
でも、実はこのサイクルには終わりがあります。
一体どうやって終わらせるんでしょうか?
退屈の中に「本当」の成功があるかも。
その答えは単純です。
退屈に満足すればいいんです。
退屈はすべてのものごとの収束点です。
どう頑張ったって、かならず退屈にもどってきます。
でも、退屈に満足するなんていうことは可能なんでしょうか。
人は、退屈をまぎらわすためにバンジージャンプだってしてしまう生き物です。
楽しいとか苦しいとかはあまり関係なく、
刺激を求めます。
もちろん、楽しいほうがいいのですが、
楽しむことができない場合は、
苦しむことを求めます。
それぐらい退屈は避けたいものなんじゃないでしょうか。
そんな退屈に満足するための方法。
それは、退屈している原因を探してみることです。
退屈する原因ってなんだと思いますか?
外からの刺激がないことが原因ともいえます。
でも、外からの刺激がないのに退屈を感じるということは、
その原因は、自分の内側にあるということになります。
成功することに飽きてしまって、
もう、満足できないという人は、
ぜひ、退屈を感じている自分の内側に意識を向けてみてください。
退屈の正体を知るときがきっとやってくると思います。
まとめ
というわけで、
成功しても満足できない理由についてお話しました。
満足感は一時的なもので、その状態はあまり長くは続きません。
そして、そのうち退屈感を感じるようになるんですね。
満たされていない状態とも言えるかもしれません。
まあ、人によっては、成功すると豪遊するようになって、
身を滅ぼす人もいると思います。
退屈を感じるよりも、
豪遊して身を滅ぼしたほうが刺激的ということかもしれません。
なので、人は成功しようが成功しまいが、
どうしても退屈を感じるという状態からは逃れられないようになっているようです。
特に、日本ではそうだと思います。
生きるので精一杯な国であれば、
退屈を感じる暇はないかもしれません。
退屈と向き合えるというのは幸運なこととも言えるかもしれません。
なので、ぜひ、退屈を感じている自分の内側に、
その原因を探してみることをオススメします。
最初のうちは心地の良いものではないかもしれませんが、
だんだんと、退屈の正体というものがわかってくると思います。