今回は、KHさんから頂いた質問メールを公開したいと思います。KHさん、ありがとうございます。テーマは「人生は必要なことしか起こらない」という言葉についてです。
KHさんからの質問
山家さん初めまして。
KHと申します。
よろしくお願いします。
今回御連絡したのは、此方のブログも含めて諸々の情報を見聞きした中から疑問に思ったことがあり、山家さんの見解をお聞きしたいと感じたからです。
早速ですが…
「人生は必要なことしか起こらない」という言説についてどのように考えますか?
僕は最近になって、真理の探求を動機に瞑想を始めたばかりなので、「私はいない」という気づきにも達していません。ですので、大分先取りして知りたがってる節があると思いますが、言語の上だけでもどういう表現や見解があるのかは気になっています。
よろしくお願いします。
回答
KHさん
こんにちは。
メッセージありがとうございます。
> 早速ですが…
> 「人生は必要なことしか起こらない」という言説についてどのように考えますか?
これは、良く言われる言葉だと思います。
「すべての運命は決まっている」とかも似た感じでしょうか。
ただ、「必要なこと」というのが、一体誰にとってなのかというのが問題にもなると思います。
個人の視点からすれば、「とても必要なことが起こっているとは思えない」ということもあるんじゃないかと思います。
その場合、ともすれば「人生は必要なことしか起こらないから、受け入れなければいけないんだ」と思ったりもするかもしれません。
全体にとって必要なことを、この自分が受け入れなければならないんじゃないかという感じですね。
これは、結構、起こりがちな勘違いなんじゃないかと思います。
実際のところは、もし「とても必要なことが起こっているとは思えない」と思うなら、それが必要なことなんです。
「人生は必要なことしか起こらない」という言葉を聞くと、なんとなく、世界の中で起こる出来事のことを想像して、それを受け入れなければならないと思うかもしれませんが、むしろ、受け入れるべきは、自分の内側の方なんです。
例え、その結果、世界と対立することになったとしてもです。
なので、「人生は必要なことしか起こらない」という言葉は、あまり気にする必要もないんじゃないかと思います。
何が必要なことなのかというのは、誰にも分からないんですから。
もし、「分かる」という人がいたならば、疑ってかかったほうがいいかもしれません。
> 僕は最近になって、真理の探求を動機に瞑想を始めたばかりなので、「私はいない」という気づきにも達していません。
「私はいない」ということに本当に気がついたなら、真理の探求は終わってしまいます。
それは決して、真理の探求の入り口じゃないんです。
むしろ、それは出口です。
なので、焦る必要もないですし、最初からそれを目標にする必要もないと思います。
瞑想の目的については、こちらの記事が参考になるかもしれません。
https://ku-haku.jp/meditation-goal/
またなにかありましたらご連絡ください。
それではまた。