今回は、母YAさんから頂いた質問メールを公開したいと思います。母YAさん、ありがとうございます。テーマは引き寄せの法則についてです。
母YAさんからの質問
真理とお金について、先日はわかりやすい御返答、ありがとうございました。
本日は母から質問があるということなので、代わりに私が送らせて頂きます。お答え頂ければ幸いです。
◇『引き寄せの法則』について
はじめまして。
Twitterやブログにて学ばせて頂いておりますことを心より感謝申し上げます。
学ばせて頂くばかりで本当に申し訳なく、質問をさせて頂くことをずっと躊躇しておりましたが、自分だけでは答えを得られそうにないため山家様の見解を伺いたくメールさせて頂きました。
巷では引き寄せの法則(同じ波動を持つものは引き寄せあう性質があるため、望む状態に波動を合わせるとそれは手に入り、実現されるという考え)が書店でも一角を占めるほど定着しております。
しかし、この引き寄せの法則はカルマということついては全く考慮されていないように感じます。
引き寄せの法則ではよく量子力学も引用されています。例としては、物質は素粒子が振動することにより構成され、同じ波動のものが引き合うことにより固体としての形をとっているので、波動を放てば同じ波動のものが引き合うというような感じです。
その他にも二重スリットの実験など、論証をしている人も数多く見受けられます。
ですが私はその人が何かを引き寄せたのではなく、単にカルマというシステムが働いた結果なのではないかと考えています。
そのため、同じように実践しても結果として現れる人もいれば現れない人もいるのではないかと考えています。
山家様は引き寄せの法則についてはどのようにお考えでしょうか。
教えて頂けると本当にありがたいです。
何卒よろしくお願い致します。
※ラメッシは
『生まれ変わりは観念です。あなたのカルマも観念です。』
『カルマとは行為を意味し、因果関係を意味しています。それは個人的行為者、個人的実体とは何の関係もありません。なぜなら、行為者としての個人的実体は誰もいないからです。』
と説いていますが、私にはまだこの点がしっかりと理解出来ていません。
こちらも山家様の見解をお教え頂けますと嬉しい限りです。
何卒よろしくお願い致します。
回答
母YAさん
こんにちは。
ご質問ありがとうございます。
引き寄せの法則については、名前は知っているのですが、具体的にどういうものなのかということはほとんど知りません。
なので、ちょっとズレたことを言うかもしれませんがご了承ください。
まず、引き寄せの法則というのは、真理の探求とはまったく別物だと思います。
願望を実現させようとするという点でいえば、自己啓発の部類に入るのではないかと思っています。
にも関わらず、それを真理であるかのようにブランディングしているのが、引き寄せの法則の巧妙なところなんじゃないかと思っています。
人はイメージできるものであれば、それを現実なんじゃないかと思ってしまう傾向があります。
例えば、波動という概念が登場するなら、波動というものが本当にあるんじゃないかと思うかもしれません。
母YAさんは波動の存在を認識するでしょうか?
ちなみに、僕は波動という存在を認識しません。
うちの妻はたまに波動という言葉を使うのですが、「へ〜、そうなんだ」と空返事をすることもよくあります。
確かに、波動の存在を認識する人もいると思います。
でも、それは、例えば、紫外線が目に見えるということと、そう変わらないのではないかと思います。
紫外線が目に見えるようになったとしても、日々の行動はそう大きくは変わらないですよね?
紫外線の存在を知らなくても、太陽の光が肌に当たり続ければ、肌の色が黒くなっていくということは、多くの人が経験則として知っています。
あまりにも日差しが強ければ、帽子をかぶったり、外出を控えたりします。
紫外線が目に見える必要はないわけです。
波動も似たようなものだと思います。
波動そのものを認識しなくても、どうすれば目の前の状況が変化するのかについては、経験則で理解していたりします。
物事が上手くいく人というのは、その経験則が優れているのであって、波動の存在を認識しているかは別です。
言ってみれば、引き寄せの法則と波動は、必ずしも関係があるわけではないんじゃないかと思います。
僕は波動を認識しませんが、もし、物事を上手くやろうと思うのなら、すでに上手くやっている人に教えてもらうことを考えます。
すでに上手くいっている人が、どんな経験則を持っているのかを理解しようとします。
その人の波動がどうだこうだというのは気にしません。
というより、分かりません。
もしかすると、太陽の光の中に紫外線が含まれるように、そういった経験則を知っているという事自体に波動が関係しているのかもしれません。
でも、波動そのものを認識できている必要はないわけです。
むしろ、波動にばかり気をとられて、その経験則を理解しようとしないなら、上手くいくものも上手くいかないかもしれません。
カルマについては、何かせずにいられない感情的なエネルギーみたいなもので、引き寄せの法則に惹かれるという場合には、カルマが影響しているかもしれません。
ただ、カルマはその結果には影響しないかと思います。
引き寄せの法則に惹かれるというカルマがあっても、上手くいく人と、上手くいかない人がいると思います。
それはどちらかといえば、運命の影響かもしれません。
> 『生まれ変わりは観念です。あなたのカルマも観念です。』
> 『カルマとは行為を意味し、因果関係を意味しています。それは個人的行為者、個人的実体とは何の関係もありません。なぜなら、行為者としての個人的実体は誰もいないからです。』
こちらは頭で考えてもなかなか理解は難しいかと思います。
テレビを例に言うなら、魂に相当するのがテレビ番組で、カルマというのは番組の中で映像が動くことです。
同じディスプレイの中で、たくさんのテレビ番組が入れ替わり放映されますよね。
そして、テレビ番組の登場人物も動きます。
でも、ディスプレイそのものは入れ替わりませんし、動きもしません。
ラメッシ・バルセカールが言うのは、「あなたはディスプレイそのものじゃないんですか?」ということなんです。
生まれ変わりもカルマもテレビのディスプレイの中で起こることであって観念ということなんです。
波動だって観念です。
こんな感じで参考になるでしょうか。
また何かありましたらご連絡ください。
それではまた。