同じミスや間違いを繰り返してしまうことってありますよね。
「あ!この前、指摘されたのに、またやっちゃった!」ってやつですね。
どうして、同じミスや間違いを繰り返してしまうんでしょうか?
お話します。
頭の回転が遅いから?
同じミスや間違いを繰り返してしまう理由。
頭の回転が遅いからなのではないかと考える人もいるかもしれません。
たしかに、それがミスや間違いの原因になることもあるかもしれません。
やるべき仕事の量に比べて、頭の回転がついてこない場合、
たしかに、ミスも多くなってしまうかもしれません。
「メール送信する前のチェックがおろそかになってしまって、
間違った内容のメールを一斉送信しちゃった!」とか。
でも、それって頭の回転が遅いのが原因なんでしょうか?
そもそもの、原因は、
やるべき仕事の量が多すぎることなんじゃないでしょうか。
ミスをした原因を理解できていないから?
ミスをした原因を理解できていないというのも考えられます。
たしかに、こういう状態であれば、
同じミスや間違いを繰り返してしまうのは、当然ともいえます。
だって、
自分は正しいと思ってやっていることが、
間違っているんですから。
でも、こういう状態は、
ロジカルなビジネスの現場ではあまり起こらないのではないでしょうか。
ちゃんと考えれば、
ミスをした原因というのは理解できるはずです。
これが芸術方面だと難しいですけどね。
例えば、音楽の素人が、楽器の音程のズレを指摘されても、
ちょっとよく分からないですよね。
「音程ズレてるよ!」って言われても、
まったくピンときません。
こういう状態であれば、
きっとまた「音程ズレてるよ!」って言われることでしょう。
コミュニケーションがうまくとれていない?
コミュニケーションがうまくとれていないというのも考えられます。
指示を間違って解釈してしまうことが、
ミスに繋がっているというケースですね。
これは意外に多いかもしれません。
これはビジネスの現場だけでなくて、
日常生活でも日常茶飯事的におこりますよね。
例えば、女性に「若いですね〜!」と発言した場合。
自分は褒め言葉として話しているはずなのに、
受け取った女性は
「意外に歳なんですねと言われているみたい」
と受け取ることもあるわけです。
なかなか難しい問題です。
なので、ビジネスの現場であれば、
なるべく、具体的な数字や言葉、イメージにしてコミュニケーションするのがいいと思います。
「これちょっと増やしておいて」とかいう言葉は
「お菓子ボックスのうまい棒の数、10本に増やしておいて」とか具体的に言ってもらうということですね。
頭の中が考え事で一杯になっていないか?
同じミスや間違いを繰り返してしまう理由について、
3つあげてみましたが、
どれも、根本的な原因ではないと思います。
僕が思う、根本的な原因というのは、
頭の中が考え事で一杯になっていることなのではないかなと思います。
例えば、「同じミスを繰り返すもんか!」という考えで、
頭を一杯にしてはいないでしょうか?
やるべき仕事で頭の中が一杯になってはいないでしょうか?
僕たちは、考え事をしながら、
目の前の仕事に集中することはできません。
例えば、メールを書いている間も、
次にやらなければならない仕事のことを考えているかもしれません。
ミスをしちゃダメだと考えながらメールを書いているかもしれません。
目の前の仕事に集中できていないんです。
ミスも増えてしまうと思いませんか?
考え事を減らして「意識的」になることが重要。
同じミスや間違いを繰り返さないためには、
意識的になるということが重要だと思うんです。
意識的になるとはどういうことかというと。
仕事に集中している自分を意識するということです。
頭の中が考え事で一杯の場合、
僕たちは、どこに意識を合わせればいいのかわからなくなります。
意識はあっちこっちへと飛んでしまいます。
意識的ではない状態ですね。
でも、頭の中にひとつの考え事しかない場合、
その考え事に意識をあわせやすいです。
だって、ひとつしかないんですから。
これが、「意識的」ということなんです。
マルチタスクよりも、シングルタスクを目指す。
世の中的には、
マルチタスクで動ける人のほうが評価される傾向にあると思います。
あれもこれも器用に同時並行でこなせる人ですね。
たしかに、頭の回転が早い人は、
そういうことが可能かもしれません。
でも、頭の回転は、人によって違います。
マルチタスクが苦手という人も多いはずです。
ちなみに、僕はマルチタスクがとても苦手です。
なにか仕事をするときは、
かならず、ひとつに絞り込まないと、
上手にすすめていくことができなくなります。
でも、シングルタスクにはマルチタスクにはないメリットもあります。
それは、ひとつのことを深く追求できるというところです。
職人と呼ばれる人たちの多くは、
おそらくシングルタスクな人なのではないでしょうか。
反対にマルチタスクな人は、職人にはなれないでしょう。
ひとつのことに集中するよりも、
あれこれやっていたほうが楽しいと感じるからです。
つまりは、マルチタスクとシングルタスクに優劣はないんです。
もし、あなたがシングルタスクな人であれば、
無理にマルチタスクな人に憧れたり真似したりせずに、
ひとつひとつのことに集中していくことをオススメします。
まとめ
というわけで、
同じミスや間違いを繰り返してしまう理由についてお話しました。
やっぱり、根本的な原因は、「意識」にあると思います。
意識的にではなくて、
無意識的に行ってしまった仕事は、
ミスする確率が高くなるのではないかなと思います。
無意識的な行動というのは、
つまりは、いつもどおりの行動ということですからね。
いつもどおりの行動を変えるには、
「意識」という補助輪が必要なのではないかなと思います。