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引きこもりと苦しみについて【Q&A】

今回は、前々回もご質問いただいたKHさんから、再度ご質問いただきましたので、その内容を公開したいと思います。

KHさん、ありがとうございます。

テーマは、引きこもりと苦しみについてです。

KHさんからの質問

山家さん先日はありがとうございました。そう日が経たないうちにまた一つご相談したいことが出来ました。

以前マサさんという方が質問していたことと重なる部分が多いと思いますが、何かお言葉を頂きたいです。

実は、私はいま引きこもりです。

山家さんも引きこもりの時期があったそうですが、本当に苦しい日々でした。

そして、どうやら今そこから脱しようとしています。周りの人の力を借りながら自分で色々と試した結果、周囲の状況が目まぐるしく変わり始めたのです。

ですが、私は素直に喜べません。それは、変わるのが怖いというよりも、一体この人生はなんなんだという悲壮感によるものだと感じています。

自分の人生は苦しいことの連続でした。僕の場合、そこから抜け出したくて真理の探求を始めたようなものです。

しかし、山家さんを含めた探求を終えた人達が口を揃えて言うのは、「苦しみは避けられない」だったり、「この世界は実在しない」だったり、「個人というのは幻想」だったり。

先ず、世界や個人が実在しないということが僕にとっては非常に悲しいです。こうやって質問して返事をしてくれる人も本当は実在しないと考えると寂しくて仕方ありません。

問題は、僕が未だ世界の実在性を体験として落とし込んでいないのに、一つの概念として握り始めた点にあると思います。

それが分かっていても、そういう建前をお守り代わりに思考として持って生きていないと、苦しくて前に進む勇気が持てないのです。

どうせ、ここで自分を変容させて飛躍したとしても、時期が来ればまた苦しみと向き合わなければならないと思うと、変わんない方がいいんじゃないかとすら思ってしまいます。

と、同時に運命としてここで変容することも決まってしまっているのだろうなという思いもあり、何とも言えない心境です。

回答

KHさん
こんにちは。

僕は、今でも実質は引きこもりみたいなものです。
昔は、引きこもりから脱したくて仕方なかったですが、今では好んで引きこもってるところもあります。

もし、KHさんが、今、引きこもりから脱するチャンスに面しているなら、それは素晴らしいことだと思います。
一旦、真理の探求は脇に置いておいてもいいんじゃないかなとも思います。

真理の探求の世界では、言葉だけが独り歩きしがちな部分があります。

「苦しみは避けられない」
「この世界は実在しない」
「個人というのは幻想」

こういった言葉は、使われる文脈が大事だったりします。
こういう場合にはそうとも言えるけど、状況が違うなら違うよねということが、結構あるんです。

例えば、「この世界は実在しない」という言葉は非常に誤解されがちです。
生きている限り、この世界が存在していないはずがないんです。

存在していないのは、KHさんが抱いている、世界というイメージの方です。

> 問題は、僕が未だ世界の実在性を体験として落とし込んでいないのに、一つの概念として握り始めた点にあると思います。

例えば、KHさんは、自分が未だ世界の実在性を体験として落とし込んでないと思っていると思います。
世界とはこういうものなのではないかというイメージを抱いているんじゃないかと思います。
僕も、そういったイメージを抱いていたのでなんとなく分かります。

でも、世界はそのイメージ通りじゃないはずです。
その世界は存在しないんです。

僕は、引きこもりから脱して、ある程度の欲の追求みたいなこともしてきました。
世間的な幸福というのも追求してみました。

僕は、サラリーマンでもなく、10年ほど前から、自分ひとりの会社を経営しています。
業績的には、調子が良い時期もあれば、調子が悪い時期も経験してきています。

世間的にみれば、裕福だとか、恵まれているとか、成功者だとかいう人達とも、関わる経験をしてきました。
でも、そういった人達であっても、本当には満足していないんです。

資産が何億、何十億とあろうと、足りていないと感じている人もいます。
多くの人が、退屈を恐れ、孤独を恐れ、死を恐れてます。

引きこもっている時、僕は、世界から自分だけが分離しているような感覚を感じていました。
でも、実際のところは、みんながそうなんです。

みんな、世界から分離されないように、努力しているだけです。

でも、実際のところは、世界から分離されるような人はいないんです。
引きこもっていようと、世の中で多くの人と関わっていようと、その人と世界は一体です。

と、語ってみましたが、こういった世界も存在はしないんです。
これは、あくまでも、僕の体験であって、認識であって、記憶です。

なので、KHさん自身が確かめてみるのがいいと思います。

これから、KHさんの世界は変わるかもしれません。
KHさん自身も変わるかもしれません。

それは幻想じゃないですよ。
幻想なのは、KHさんが抱いているイメージなんです。

今、引きこもりから脱するチャンスが来ているなら、ぜひ、それを運命として受け入れてみるのがいいと思います。

ただ、人には必ず死が訪れるという意味では、人も、世界も、幻想だと言うことができるんです。
やがては消え去るものです。
それを寂しいと思うのは当然のことかもしれません。

もし、そのことに恐れを抱くなら、克服したいと思うなら、その時に、再び真理の探求を始めるのもいいのではないかと思います。

こんな感じで、答えになるでしょうか?
応援しています。

また、なにかあればご連絡ください。
それではまた。

作成者: 山家直生

空白JPアーカイブ2020+」電子書籍(Kindle)を出版しました。

2021年からTwitterも始めました。

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このブログに書かれていることは、基本的には、なぜ、苦しみと退屈を避けないほうがいいのかということの説明のためにあります。

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