カテゴリー
形而上学 真我探求

輪廻転生を終わらせる必要なんてあるのか?

今回は、輪廻についての素朴な疑問をお話したいと思います。

輪廻というのは、人には魂というものがあって、その魂が時空を超えて、この世界の中で輪廻転生を繰り返すというものだと思います。

そして、輪廻の最終目標は、輪廻転生を終わらせることです。

輪廻を終わらせることが解脱と呼ばれます。

(関連記事:悟りと解脱はどう違うのか?

でも、こう疑問に思う人もいるんじゃないかと思います。

「いやいや、なんで輪廻を終わらせる必要があるの?」って。

「むしろ、ずっと輪廻が続いて欲しいんですけど?」って思う人も少なくないと思います。

僕も、そう思っていた時期がありました。

輪廻というのは、本当に終わらせる必要があるんでしょうか?

むしろ、輪廻転生したい?

あなたは、輪廻転生したいでしょうか?

それとも、輪廻転生なんてしたくないでしょうか?

うちの妻に聞いてみたところ、むしろ、「輪廻転生したい」と言っていました。

実のところ、そう答える人は多いんじゃないかと思います。

この体が死んでしまえば終わりと考えるよりも、魂は存続して、輪廻転生を繰り返すと人は思いたがるんじゃないかと思います。

輪廻を終わらせるという最終目的なんてどうでもいいと思う人がほとんどなんじゃないかと思います。

今の日本においては、戦争は起こっていませんし、人生はどちらかというと楽しいと思う人の方が多いかもしれません。

また、人生は苦しいと思っていても、死後には何もないと考えることは恐ろしいことでもあります。

「輪廻転生を終わらせたい」と考える人であっても、死後が虚無であると考える人は少ないかもしれません。

(関連記事:「虚無(絶対無)」を唯一の「有」と見抜く

輪廻転生が終わったとしても、死後には意識だけの世界は残るんじゃないかと考える人も少なくないと思います。

もしそうであるなら、輪廻転生したいと思うことと、そう変わりはありません。

輪廻を信じたいけど、本当に輪廻が有るかどうか分からない

輪廻というのは、かなり昔から信じられている概念です。

2500年以上前のヴェーダの時代から信じられていると思います。

ただ、輪廻という概念には問題点もあります。

本当に輪廻が有るのかどうかが分からないという点です。

それは、現代においても変わらないと思います。

「輪廻は存在する」と確信している人もいるかと思いますが、それを証明することは不可能なんじゃないかと思います。

輪廻が存在する証拠として、過去世の記憶が持ち出されることがあります。

過去世の記憶が、史実と一致するのであれば、それは過去世があるということであって、輪廻は有るという考え方です。

確かに、そういうこともあるんだと思います。

でも、むしろ、それが過去世の記憶であるということを証明することの方が難しいです。

この世の中には、超能力が使える人というのは存在しているようです。

遠くの場所をヴィジョンとして見ることが出来る人もいるようです。

バガヴァッド・ギーターでは、そういった超能力を持つ人に、戦況の実況中継をさせている描写があります(なかなか実用的な超能力ですね)。

(関連記事:バガヴァッド・ギーターを、わかりやすく解説

もし、そういったヴィジョンを過去世と勘違いするのであれば、それは過去世の記憶になってしまいます。

そして、史実と一致することもあるかもしれません。

なので、輪廻の存在を、本当に証明することは難しいんじゃないかと思います。

それゆえに、「むしろ、輪廻転生したい」と思っていたとしても、輪廻転生を信じたいと思っていても、本当に輪廻転生が起こるのかという疑惑は常に起こります。

それは、死への恐怖にも繋がるでしょう。

輪廻したくないけど、どうすれば輪廻が終わるのか分からない

人生は苦しいものであると認識する人は、「輪廻なんてしたくない」と考えるかもしれません。

さっさと輪廻を終わらせたいと考えるかもしれません。

でも、今度は、どうしたら輪廻を終わらせることができるのかという問題点がでてきます。

多くの場合、瞑想修行や、奉仕活動をすることで、魂が進化して、輪廻を終わらせることができると考えられるんじゃなかと思います。

でも、それってとてもあやふやな考え方です。

「いやいや、一体どうしたら輪廻が終わったということが確信できるの?」ってことになります。

人によっては、「今世で輪廻を終わらせることは難しいだろうし、あまり深く考えなくてもいいんじゃない?」って思うかもしれません。

でも、本気で輪廻を終わらせたいと考える人にとっては死活問題です。

輪廻とは、記憶が作り出した概念に過ぎない

輪廻を終わらせるということは、輪廻という概念を信じる必要が無くなることです。

決して、輪廻が存在することを前提に、「俺は輪廻を終わらせた!」と確信することではないんです。

もし、そう思うのであれば、死への恐怖は存続し続けるんじゃないかと思います。

(関連記事:死の恐怖は、どこからやってくるのか?

輪廻というのは、記憶が作り出した概念に過ぎません。

このことを理解するなら、必然的に、輪廻は終わります。

多くの人は、輪廻というのは、自分という存在を超えた壮大な何かだと感じるかもしれません。

でも、実際のところは、それは記憶を元に作り出された概念です。

あなたという存在は、輪廻を超えています。

なので、輪廻しようがないんです。

そして、輪廻を終わらせるということもありません。

ただ、多くの人は、記憶に対してリアリティを感じています。

記憶を大切なものとして認識しているんじゃないかと思います。

「輪廻転生したい」と思うのは、今ある記憶を来世に持ち越したいと思うからでしょう。

多くの人にとって、記憶とは「単なる記憶」ではないんです。

多くの人にとって、記憶とは、自分自身のアイデンティティです。

(関連記事:記憶があるから、時間が存在する

作成者: 山家直生

空白JPアーカイブ2020+」電子書籍(Kindle)を出版しました。

2021年からTwitterも始めました。

プロフィールはこちらです。

このブログに書かれていることは、基本的には、なぜ、苦しみと退屈を避けないほうがいいのかということの説明のためにあります。

なにかご質問があれば、お気軽にお問い合わせください。